10月に出した「ぞうさん通信」。先生の記事をどうぞ!
その他、インフルエンザワクチンに関しても記載していますので、
来院された際、ぜひご一読ください。
<親と赤ちゃんの信頼関係とは?>
先日、我が家に第2子が生まれました!だれに似たのか、大きな女の子です。ちょうど診療が休みの日に生まれてくれたので、私も1日出産に付き添うことができました。空気の読める聡明な子だね、とさっそく親バカを発揮しております。
そんな聡明な子でもやはり赤ちゃんですから、何かあったら泣くことしかできません。私も家にいる間は何か役に立とうと、赤ちゃんが泣いたら一所懸命原因を探して対応します。最近はどうも抱っこしてもらうことが目的で泣いていることが多いみたいですが・・・それでも気が済むまで抱っこしてあげていますよ。
そういうふうに、赤ちゃんの要求をできる限りかなえてあげることは、「基本的信頼感」を育むために大切なことと言われています。「基本的信頼感」というのは、簡単に言うと「自分が他者(特に親)から愛され、大切にされているという感覚」のことです。この感覚があることで、将来的に自分に自信を持つことができる様になります。その自信は、いい人間関係を築いたり、後にやってくる困難・試練を乗り越えていくための土台となるものです。お腹が空いたと泣くと授乳してくれる、オムツが気持ち悪いと泣くと替えてくれる、ママを見ているとママもこちらを見て笑いかけてくれる、そんな経験をくり返しながら少しずつ「基本的信頼感」が形成されていきます。
こう聞くと、赤ちゃんの要求にはすべて完璧に答えなければいけないように思われるかも知れませんが、そんなことはありません。「基本的信頼感」の形成は一度失敗したからと言ってだめになるようなものではありません。