2月に出した「ぞうさん通信」。今回も先生の記事をどうぞ!
<亮せんせいの「肌荒れ改善アドバイス」>
最近、冬場の乾燥や診察の合間の手洗いのため、乾燥肌に悩まされています。子どもたちの肌も乾燥が目立ちますし、お母さんたちも炊事・洗濯などで肌が荒れたりすることでしょう。痒いし痛いし、静電気の原因にもなり、辛いですよね。
冬のスキンケアのメインテーマは保湿です。保湿剤にはオイル(油)系とクリーム系があります。オイル系の保湿剤(ワセリン・アズノール・オリーブオイルなど)は、皮膚の表面に膜を作ることで角質から水分が失われないようにしてくれ、皮膚を刺激から守るバリアにもなってくれます。炎症のため赤くなっていたり、湿疹になっている時に使います。逆に、炎症のない部分にオイルを必要以上に塗ると、かゆみの原因になることがあります。
クリーム系の保湿剤はそれ自身が水分を含んでいるので、塗れば水分を補給でき、同時にバリアにもなります。少しカサカサしている状態の時はクリーム系を使いましょう。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの成分は保湿力を高めます。尿素を含んだ保湿剤は、皮膚がごわごわと厚くなった部分に使うと良いですが、ピリピリすることがあります。
保湿剤の使い方としては、「入浴後すぐに塗る」のが基本です。しかし、入浴後の1回だけで肌の乾燥が改善しない場合は1日2回以上、多めに塗るだけでよくなることもあります。上手にスキンケアをして、冬を乗り切りましょうね。