メタボリック症候群は中高年の問題と思われがちですが、小学校低学年でもすでに「小児メタボリック症候群」の診断基準を満たす子どもがいることが確認されました。文部科学省の調べでは、学童の10人に1人は肥満児だそうです。尼崎市の調査では肥満児の血圧や血液検査をしたところ、なんと70%くらいの学童、生徒に何らかの異常が見られたとのことです。ちなみに尼崎市は小児肥満の割合が全国平均より高いところです。
<メタボリック症候群の診断基準>
①ウエストサイズ 中学生で80cm以上 小学生で75cm以上
(ウエストが身長の半分以上あると要注意です)
②中性脂肪値 120mg/dl以上
HDL(善玉)コレステロール40mg/dl未満
③最高血圧 125以上 最低血圧 70以上
④血糖値(空腹時) 100mg/dl以上
*①のウエストサイズは必須条件で、②③④の中の2項目以上に該当したらメタボリック症候群と診断されます。
*この状態を放っておくと血管が傷つき、将来動脈硬化という状態に進んでいきます。
そこで、最近の子供達の食生活の特徴を表す「ニワトリ症候群」という言葉があります。
☆ 一人で食事をする【孤食】のコ
☆ 朝食など食事を摂らない【欠食】のケ
☆ 家族それぞれが違うものを食べる【個食】のコ
☆ いつも同じものばかり食べる【固食】のコ
「コケコッコー」ニワトリ症候群です。あなたのお家はどうですか?こうした食習慣はメタボリック症候群の発症につながりまねません。
メタボリック症候群を予防する食事のポイントは、
① 繊維質の多い食材を摂る(野菜、きのこ類、海草など)、
② 脂肪分、塩分を控える(スナック菓子、ハム、ソーセージ、ベーコンなど)
③ 甘い物の摂りすぎに注意(お菓子、ジュース、清涼飲料水など)
♣人参ピラフ(5人分)
材 料:
米350g、人参200g、A(サラダ油大さじ1、醤油小さじ2、酒小さじ2)、だし汁450cc、刻みのり、しらす干し
作り方:
①米は洗って水をきっておく。
②すり下ろした人参としらす干し、Aの調味料とだし汁を入れて電気釜で炊く。炊きあがったら刻みのりを散らす。
エネルギー(296 kcal )
蛋白質7.4g
脂 質3.7g
繊 維1.7g
塩 分0.6g
♣簡単ミネストローネ(4人分)
材 料:
玉葱80g、人参80g、ジャガ芋80g、キャベツ80g、セロリ40g、ベーコン40g
サラダ油大さじ1、A(水500cc、トマトソース100cc、固形スープ2コ)、塩こしょう少々、パセリ10g、粉チーズ少々
作り方:
①野菜は各1cm角に切る。ベーコンはcm幅に切る。
②鍋にサラダ油を熱し、①の野菜を炒めAを加えて、野菜に火が通ったら、塩こしょうで味を整える。
③ 器に盛って、みじん切りパセリと粉チーズを振りかける