福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育てのための医療

クマさんの「ちょっと痛いけど頑張ろうね」

9月8日~9日、宇部市で年に1回の日本外来小児科学会が開かれました。これは小児科外来診療の質を高めるための研究・実践報告の学会で、意欲的で熱心な小児科開業医を中心に成り立っています。開業1年目のNCCからは、クマさんとコアラさんとウサギ(近藤)さんが参加しました。

 クマさんがこども病院時代に参加していたのは小児神経学会や脳波学会といったタコ壺的専門学会でしたが、外来小児科学会は小児科医、看護婦、薬剤師、事務、保育士といろんな職種(一緒に医療を作り上げていく仲間という意味でコメディカルと呼びます)が参加しているので雰囲気がちがいます。会場前のロビーには女性が多いし、笑顔が多いし、楽しげな会話も多い。発表の中にもユーモアが感じられるものが多いし、発表者にも少しくつろいだ気分が漂っています。そして、発表される演題や招待講演のいずれにも共通するのは、「こどもたちのために」、「こどもをかかえたお母さんたちのために」という視点です。ささやかな工夫でも奇抜なアイデアでも、「こどもたちのために」という視点があればOK!という雰囲気があります。その会場にいるだけで「やるぞ」という気分が高揚してくるし、元気が出てくるようです。そして、学んだものがたくさんあったのは言うまでもありません。

 コアラさんは「クリニックの危機管理」、「チャイルドケア」、「遊びの空間と時間」、「電話予約システム・院内報」を勉強してきました。ウサギさんは「重症患者を見落とさないようにしよう!」、「医療事故を防ぐためのスタッフの心得」を勉強してきました。勉強といっても、ただ聞いてメモをとるという普通の学会のスタイルではなく、参加者全員が意見を述べあって議論した上でまとめていくというワークショップ形式ですから、密度が濃い勉強でした。学会から帰ってきて、さっそくNCCに取り入れたものもありました。そして、クマさんが嬉しかったのは、コアラさんが他のいろんなクリニックのアイデアを聞きながら「それはやってる」、「それもやってる」と大抵のアイデアをNCCではとっくに実践していることが誇らしかったと言ってくれたことでした。

 クマさんは、医学的な話題以外では、「物語に基づく医療(ひとりひとりの患者さんに即した医療)」、「外来でできる育児支援」を勉強してきました。また、童謡詩人金子みすゞと児童文学者村中李衣を知ったことも大きな収穫でした。

 一般演題のなかでは、予防接種でこどもが泣くことについての研究に関するディスカッションが印象に残りました。若い小児科医が「少しでもこどもが泣かない外来にしたい」というと、会場から年輩のドクターが「それはおかしい。これも健康教育の一環と考えて、こわい病気にならないように、痛いけど我慢しようねと言い聞かせるのも小児科医のつとめだ」と発言しました。それに対して、「そういう意見が出るのは覚悟していた。意味は良くわかるが、でも、こどもを泣かせたくないという気持ちが本能的にあるので、自分は今後も泣かせない努力をする」と反論していましたが、会場からは双方の意見に賛同する拍手が起こっていました。クマさんは、こういうことを真剣に議論する学会をいっぺんで好きになりました。おまえはどちらか、ですって。僕は、やっぱり年なんでしょうかね。「病気にならないためだから、ちょっと痛いけど頑張ろうね。泣いてもいいけど、暴れないでね。ちゃんとやれたらカッコいいよ。」と言いますね。

 この学会は、来年は名古屋でありますが、今度はスタッフ全員を引き連れて行きたいと思っています。

(2001年10月4日)

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