ことし8月、NCCは開院10周年を迎えます。理想の小児科クリニック作りに猪突猛進、あっという間の10年間でした。節目の記念事業として、2回目の子育て支援ふれあいコンサートを行います。日頃コンサートに行きたくても行けない子育て中のお母さんや、会場に入れてもらえないこどもたちのためのコンサートです。日時は8月9日(日曜日)午後2時〜4時、場所はコミセンわじろ多目的ホール。
1回目と同様、クマさんが前座を務め30分くらい子育てや生き方に関した話をします。コンサートはカントリー・ミュージックの大御所「チャーリー永谷とキャノンボールズ」にお願いしています。みんなでカントリーダンスを踊って楽しく過ごしましょう。
クマさんが初めてチャーリーさんに会ったのは、もう15年くらい前のことです。熊本でテニス合宿をした時、友人がチャーリーさんのライブハウス「グッタイム・チャーリー」に連れていってくれました。その頃、クマさんはカントリーもよく聞いていたし、福岡のライブ・ハウスにもたまに行っていましたが、日本人のカントリー・シンガーといえばジミー時田とか宮前ユキくらいしか知りませんでした。しかし、チャーリーさんの歌を1曲聴いただけで「すごい、この人のカントリーは本物だ」と心が揺さぶられるのを感じました。哀愁を帯びた艶のある歌声で、控えめに人生を歌い上げるそのステージは最高でした。後で聞けば、かつてチャーリーさんは米軍キャンプ巡りを生業とし、日本国内のキャンプ(春日原や西戸崎にも来ていたそうです)はもちろん、フィリピンやベトナムでも演奏し、米軍兵たちの心を鷲づかみにして米国で有名になっていったそうですが、納得です。また、気さくで優しい人で、演奏が終わるとテーブルを回って客の話し相手もしてくれます。英語はまるでネイティブですが、日本語はバリバリの熊本弁で、人生経験がとてつもなく豊富なので話も面白い。ついつい時間が経つのを忘れてしまいます。それ以来、熊本に行く時は必ずこの店に寄るようになりました。チャーリーさんは記憶力もすごい。2回目に行った時には「この前はテニス・ウェアで来とらしたですね」、3回目には「今日は福岡からドクター楢崎が来てくれとります」。よく覚えられるものだ。
チャーリーさんは毎年米国でもツアーをしています。彼のカントリー・ミュージックへの功績は本場米国で高く評価されており、何と33を数える州で名誉州民になっています。クリントン大統領時代には大統領主催の晩餐会に招待されたこともあり、時の首相小渕さんにクリントンが「This is Charlie Nagatani, a famous country muscian」と紹介したそうです。また、日本人ではただ一人カントリー&ウェスタンの殿堂入りしています。つまり、日本よりも本場米国で有名な、すごい人なのです。
今回のコンサートに関して、チャーリーさんには、①動き回るこどももいると思いますが我慢してください、②こどもたちも聞いたことがあるような曲もお願いします、③スタッフがカントリーダンスをする予定ですが、こどもたちも乗ってきたら大成功です、④親子でほのぼの、アットホームな雰囲気をチャーリーさんたちにも楽しんでもらえたら最高です、とクマさんの気持ちを伝えています。みんなで楽しんで、チャーリーさんを喜ばそう!
(2009年2月1日)