すっかり春爛漫。卒園・卒業、そして、入園・入学のシーズンです。桜が咲き、新しい生命の息吹に満ちあふれたこの季節に人生の門出を迎えるのは、実にピッタシのタイミングだと思います。
卒園・卒業、そして、入園・入学のみんな、おめでとう。
新しい環境に入っていくのを楽しみにしたり、ちょっぴり不安に思ったりするのは、こどもたちだけでなく、お母さんやお父さんがたにも言えることかもしれません。
クマさんの家にも、成人して社会に出るコグマが1頭、大学に入るために家を出ていくコグマが2頭います。自分で決めた人生を歩み始めたわけです。みんなうまくやっていけるかな、と不安がないわけではありませんが、クマさんはそんな心配はおくびにも出しません。こどもたちを信頼して、たとえ初めからうまくやっていけなくても、そのうちに自分のペースをつかんでいくに違いないと思っているからです。それは、これまでだって、学校で問題児扱いされたコグマも、不登校になりかけたコグマも、みんな自分で立派に立ち直ったからです。かえって、そのようなつまずきが彼らを強くしたんじゃないかと思っています。
うまくやるコツは、初めから完璧を目指さないことです。プレッシャーを感じさせずに、新しい環境を楽しませましょう。ちょっとした失敗はユーモアでほぐしてあげましょう。些細な成功でも最大の賛辞を惜しまないようにしましょう。「わー、すごいね」、「やったねえ」、「尊敬するよ」、「さすがはお父さんのこどもやね」………。1学期の終わり頃までに、幼稚園や学校のルールや友人関係の中でも、自分らしさを失うことなく楽しく過ごせるようになっていたら大成功です。
そして小さいお子さんには、伝染病対策を十分にしてあげましょう。せっかく楽しく通い始めた幼稚園や保育園も、いったんはやり始めると病気の巣窟と化します。次から次に病気をうつし合う様子は先進国の姿ではありません。おたふくかぜも水ぼうそうも、いったんかかってしまうと1週間は休まざるをえません。こどもたちにとっては、病気になることも苦痛ですが、登園できないことも苦痛です。ましてや、合併症のために入院にでもなれば悲惨というものです。体調が良いときに早めに予防接種を受けさせてあげましょう。
NCCのギャラリーも、黄色の帽子をかぶりカバンをぶら下げてうれしそうなトトロと楽しそうなフクロウの学校がお目見えし、ヤル気であふれています。いい季節ですね。
(2001年3月27日)