2002年も2月になってしまいました。あけまして・・・は遅すぎますね。どうぞ今年もみなさまにとっていい年でありますように! 寅のたわごとにもよろしくおつきあいくださいますよう、お願いいたします。
昨年4月からの我が家の少人数生活(とはいっても4人家族は普通ですよね)にも少し慣れてきました。でもやっぱり寂しいですね。勉学のため遠方に行っている長男、長女とは電子メールで会話を楽しんではいますが・・・。
しかし4月以来、私には一つひそかな楽しみがあります。それは、幼稚園の夏祭り・運動会・クリスマス会などで、園児の保護者にまぎれ込んで楽しいひとときを過ごすことです。かわいい園児の姿を眺めるのももちろん楽しいのですが、その幼稚園で先生として園児に囲まれ慕われ、とてもまぶしく見える次男の姿を見るのが楽しみなのです。
園児を眺めていると、つい彼が幼稚園だった頃を思い出します。手に負えないぐらいとても元気がいいというか落ち着きがないというか、ついつい叱りつける事も多かった彼です。好奇心旺盛でなま傷の絶えることがない子でした。どんな大人になるのかと心配さえしていました。
「この子は、型にははめられないけど、生きる力を感じさせます。社会人になってもきっと大丈夫よ」と、当時の担任の先生がおっしゃってくださったことが、親にとってはとても心強い慰めでした。
その後の小・中・高・大学生活でも一貫して、まさしくそのとおりでした。興味のある学科はトップ、そうでない学科は逆トップの状態でしたし、思春期にはずいぶんと親を困らせたりもしました。あれもこれもと望む親の思う枠には絶対にはまりませんでした。高校時代の担任の先生からは「お母さん、待ちましょう。彼自身の成熟を待ちましょう」という言葉もいただきました。親としてはハラハラのしどおしでしたが、そのたびに先生方の言葉を思い出しては、自分に言い聞かせたり、この子には生きる力があるのできっと大丈夫だと信じるしかありませんでした。
だから、このように一人前の社会人として成長している彼の姿を眺めると、私はとても幸せな気持ちになるのです。あーこれでいいのだ、これが子育ての究極のゴールなんだなと、実感できる瞬間でもあります。
しかし、よく考えてみると、私が親としてのありかた、子育てのあるべき姿について思い悩んだり勉強したりすることができたのは、彼がいたからこそできたんだなあと今になって思います。そういう意味で「子育て親育ち」を実感し、ありがとうと伝えたい思いです。そして、私はこれからも園児の保護者にまぎれて楽しみたいと思っております!