~2002/3/14 中学校卒業式の日に~
<PTAプレデビュー>長男が幼稚園年長組の秋の出来事でした。地域の運動会に新一年生紹介というプログラムがありました。新一年生が保護者と手をつなぎ校長先生に先導されて運動場を一周するだけなのですが、招待状を受け取った時から子どもと一緒にわくわくの毎日でした。こともあろうにこの記念すべき日の朝、クマさんは家に姿がありませんでした。さあ出かけようというときになって、クマさんは幼なじみの悪友らに伴われて無断外泊からぎりぎりのご帰還。(一人で帰りきらんかったとかいな?)もちろん寅には天に届く角が何本もありましたよ。後のことはご想像あれ・・・
<PTAデビュー>入学式のあとすぐに委員を決めるクラス懇談会がありました。もちろん私もみんなと同じようにうつむいたままで、いろいろ理由を並べ立てて・・・なかなか決まりません。その後も毎年毎年こんなことのくり返しでした、あんまり決まらないので、後日夜間に再度集められたことも何度かありました。今から思うと実に無責任なデビューでした。
<PTA委員デビュー>いくつかの問題にぶつかり、子どもがどのような環境に置かれているのか、不思議がいっぱいの学校、このままでいいのかなどなど、知りたいことがたくさん出てきました。学校を知るために、「ほかになさる方がいなければ何々委員をやってもいいです」と勇気をしぼって、一応しおらしく手を挙げることにしました。図書委員・厚生委員・愛護委員・学年委員を経験することとなりました。一方では町内自治会の各種世話役(組長・体育部・婦人部・育成会)の当番も廻ってきます。フルタイムで仕事をしながらですので大変でしたが、多くの方との出会いがあり、多くの方の優しさに支えられて、得ることも多くありました。今ではやってよかったと思います。
<PTA委員長デビュー>ある年、勢いで思わず学年委員長になってしまいました。最初はすごく後悔しましたが、しかし「お母さんは忙しいのに私のためにごめんね!私もがんばるから!」という子どもの言葉に俄然やる気が湧きました。なぜ親たちが委員になりたがらないのかということを委員会で話し合った結果、子どもたちが親のPTA委員活動をどのように思っているのか意識調査をしょうということになりました。その集計作業をしながらみんなで感激の涙を流したことは、今でも鮮やかな記憶になっています。子どもたちは一方では実に優しく親を気遣い、また一方では厳しく親の行動(生き方)を見ているのがよくわかりました。”親は手本として子どもに生きて見せることが必要ではないか”というのが委員会の結論でした。集計した子どもたちのこえを委員会だよりを通じて保護者にも報告しました。この影響かどうかは定かではありませんが、翌年の委員決めはすんなり決まったのでした。
<アンケートに見る子どもたちのこえ>
*学校でお母さんと会うのがちょっと恥ずかしい。
*学校でお母さんと会うのがなんだか嬉しい。
*お仕事が忙しいので、私のために委員になるのがかわいそうだから、やってほしくない。
*がんばっているお母さんが好き。
*お母さんが頑張っているので、私も頑張らなくちゃ。
*学校の話題が増えていい。
*学校のことをよく知っているのでいや。(特に男子に多い意見)
*お母さんは体が弱いので無理しないでほしい。
*子どもに積極的になれと言っているので、親も積極的にやったらいい。
<PTA卒業>末っ子が今日中学校を卒業しますので、私も18年間所属していたPTAを卒業します。学校の中をのぞいたり(見張る気持ちの方が強いかも・・・)、子どもと一緒に先生をまな板にのせたり、子どもたちと一緒に校則に対して抗議したり、思い返せば楽しいPTAでした。そして、今でもスーパーなどで委員仲間と会えば懐かしく立ち話をしたりしています。
<PTAを楽しもう!>子どもが義務教育の間にはどうせ自動的にPTA会員になっているのですから、”やらなきゃ損々”の気持ちで楽しくPTAをやろうじゃありませんか! ただし、自主性のある委員会にしましょう!私たちも、学校側と話し合いを重ねながら、先生方のご協力もいただいて、独自のスタイルのアンケート調査や学年学習報告会を展開しました。楽しかったですよ。