福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育ておしゃべりコーナー

第27回:お母さんは勉強がお好き?

 こどもたちが小学生の頃、「早く宿題をしなさい」「早く勉強しなさい・・・」と、いつもの調子でギャァギャァ言っていたら、こどもたちから「お母さんは勉強が好きなの?」という逆襲の質問を受けたことがあります。

 今どきのこどもたちに比べれば私のこども時代(40数年前です!)の方がずいぶんと遊び回る時間もあったはずですが、私はこどもの数が多い団塊の世代の最後尾にいましたので、入試に勝ち抜くためにはやはりかなり勉強させられました。現在のような学習塾はほとんどありませんでしたが、保護者と学校の先生たちが協力し合って放課後や夜間に「補習」といった勉強会を開いていたので、せっせと通わせられたのです。試験のための勉強、勝ち抜くための勉強はとてもいやでした。今では、未知を知る喜びという意味での勉強は好きですが、残念ながら在学中の「勉強」にはそういう喜びの境地までには至らず、勉強がいやな気持ちは医師国家試験まで続きました。

 私が本当の意味の「知る喜び」を味わうようになったのは社会人になってからでした。主人は私とは違って早くから知る喜びに目覚めていたようで、結婚した後で彼の博識に驚きと尊敬を覚え、やはり「知る喜び」で万事にあたるとこうも違うのかと思い知らされました。学校の勉強もこういう知る喜びでやれば良かったのになと後悔しました。

 そういう事情があったので、こどもたちからの逆襲の質問に対しては答えに窮してしまいました。「学校の勉強は好きじゃなかったよ、でもやらなきゃ仕方がないでしょう。知らないより知っている方が楽しいよ、だからつべこべ言わずに勉強しなさい!」云々と屁理屈でごまかしたのが今も記憶にあります。

 自主的な意欲で勉強しないと役には立たないとか、人間形成上大切な部活動はやりとげてほしいとか、塾に縛られる生活をこどもにはさせたくないという主人の信念に従いまして、私は命令形の「しなさい!」をやめて、「勉強した?」「計画通りに進んでる?」という声かけにしました。親としては大変我慢のいる作業ですが、じっと我慢の子でした。幸いにどの子も父親に似て、部活動も勉学もそれなりに全力投球出来たようで、主人と子どもに感謝です。

 数年前にある方のヨーロッパ視察の帰朝報告を聴く機会がありましたが、パリの「夜の学校」の話には大変感激しました。学校の校舎を夜開放して大人のための各種講座を開催しており、多くの大人が受講料を払ってまで「知る喜び」を楽しんでいるのだそうです。社会人になってから学ぶ喜び、知る喜びを再認識した人たちですので、出席率は昼間のこどもの学校よりいいそうですよ。

 孟母三遷という中国のことわざがありますように、こどもは何でも「大人の真似」から始まります。ですから、こどもに勉強してほしいのなら、親が勉強している姿を見せることが大切なのではないかと思います。我が子が小さい頃、私は仕事に家事に育児にと忙しく、あんまりいいお手本ではなかったと後悔しております。でも、主人は本に埋もれた生活でしたので(少年ジャンプもね!)、きっと子どもにいい影響を与えたと思います。

 昔から「子どもは親の後ろ姿を見て育つ」と言います。勉強している後ろ姿、仕事をしている後ろ姿、一所懸命に生きている姿を見せることで、こどもも知らず知らずに同じ事をするのではないでしょうか。

 今はやりの「ブックスタート」、こどもに本を読み聞かせるのも大切ですが、親が本に夢中になっている姿を見せるのも大切ですね。

 読書の秋、ならざき小児科のぞうさん文庫がお役に立てたら嬉しいですね!

(2004年11月1日)

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