第40回:PM2.5、最も危険なところはどこ? | ならざき小児科 福岡市東区の小児科。病児保育も併設。

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子育ておしゃべりコーナー

第40回:PM2.5、最も危険なところはどこ?

 微小粒子状物質PM2.5の健康影響について、環境省は、注意を必要とする暫定的な指針値を「1日平均で70μg」と決めました。指針値を超えた場合の行動の目安として、外出を控えたり、屋外での激しい運動を避けるなどを挙げています。ただし、呼吸器や循環器系疾患のある人やお年寄り、子どもは「70μg以下」でも影響を受けやすいため、注意が必要としています。

 近年になって、このように中国から飛んでくる越境汚染に皆が神経をとがらせていますが、かつて、高度成長期にあった日本において、今の中国と同じような状況があり、ご存知の通り「四日市喘息」という公害病もありました。ところで、今でも身近のところにPM2.5の濃度が極めて高い場所があるのをご存知でしょうか?子どもにとって虐待とも言えますよ。それは「たばこの煙」です!タバコを吸っている人が一番危険なのです。

 様々な測定データが学会から発表されています。

*乗用車の車内で1人が喫煙したとき「1,000μg」
*自由に喫煙できる飲食店では「500μg以上」
*完全分煙されていない禁煙席では「300μgを超える」
*喫煙者のいない家庭では「20μg程度」
*室内で吸わなくても喫煙者のいる家庭では「50μg前後」。なぜなら、PM2.5はサッシの隙間から入り込む、肺に吸い込んだものを呼吸とともに吐き出される、頭髪や衣服に付着したものもあるため、室内に持ち込んでしまうのです。

 もう一つ重大な問題は、飛来するPM2.5よりもタバコの煙に含まれるPM2.5の方が有害性が高い、その煙には70種類ほどの発がん性物質を含んでいるので、多くの専門家が「怖いのは、タバコの方だ!」と強調しています。

 喫煙をやめるのは我が子を守る「ビタミン愛」の力ですね!様々な禁煙サポートがあります、保健所や会社の産業医にご相談くださいませ。
NCCぞうさん通信第67号(2013年6月)

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