福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育ておしゃべりコーナー

第41回:幼児期に育てておきたい力

 先日、西南学院大学付属舞鶴幼稚園の創立100周年記念講演会がありました。講師は今人気の教育評論家尾木ママこと尾木直樹先生です。小学校・中学校・高校・大学でそれぞれ教鞭をとられた豊富なご経験、マザーリーズ的な語り口に加え、巧みな話術についつい引き込まれた90分間でした。講演の主旨を私なりにまとめてみました。

 結果から言いますと育てておきたい力は「想像力」です。想像力のあるこどもは小学校の高学年に必ず遭遇する学びの抽象化という「壁」を乗り越えることができます。どのように想像力のあるこどもに育てるかが問題ですね。先ずは、その基となるこどもの「自らいろんなことにチャレンジする意欲」を引き出さなければなりません。

 意欲を引き出すためには、生まれた瞬間から始まる親子間の「基本的信頼関係」が大事です。言葉が話せない赤ちゃんの時期から泣き、微笑み、目線、なん語、指差しなどのボディランゲージを次々と駆使してコミュニケーションを求めてきます。それに対する大人の接し方によってこどもの精神発達に大きな差が出てきます。例えば、とても好きなおもちゃが母親の傍にある、そこで母親が笑顔でいると75%のこどもがおもちゃを取りに近づいて来ます、怖い冷たい顔でいると0%、このように好きなおもちゃでも取ろうとする意欲が湧かないという実験結果があります。物言わぬ赤子から大人の子育て力が試されますね。

 このチャレンジ精神をもって、「五感」を刺激する遊び、自然に浸る遊びに挑むことが大切という話が続きます。要するに今の社会に溢れている電子的な・バーチャル的な遊び、あるいははやりのカード式などの「何々式」で一日も早く文字を覚えさせるなどの遊び(トレーニング)では想像力は育たないだそうです。実際に土・水・風・動物・植物など自然に接する遊びから、五感で体感するという学びが大切です。この学びから想像力が広がり、素晴らしい能力に発展することができます。

 最後に「尾木ママ流叱らない子育て」のご披露もありました。叱らないが叱る以上の効果があります。どんな場合でも先ず優しく「どうしたの?」と聞く、こどもにそれなりの理由(言い訳)を話してもらいます。嘘でもいい、「そうだったの、そりゃ大変だったね、つらかったでしょう」と受け止めてやる。そうすると、こどもはそれなりに内省し、行動の変容につながるというのです。先ずは、ガミガミ叱る親から叱らない親に変身せねばなりません。親が変わるとこどもも変わるということですね。

 気づいたときに始めればいい、いまからでも遅くない!という話でした。
NCCぞうさん通信第68号(2013年8月)

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