福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育ておしゃべりコーナー

第34回:小さな冒険、大きな一歩

 ある土曜日の夕方、福工大前駅のホーム行きの下りのエスカレーターで出会った光景でした。

 私の前に、小さな男の子と母親と祖父母の4人が乗っていました。男の子は「じいじ、僕ピョンと飛べるから見ててね!」と大きな声で言いました。「危ないからだめだよ!」とじいじが言いました。飛べるから見ててね・・・と、いよいよホームに近づき男の子が飛ぼうとした瞬間に、じいじに抱きあげられ無事ホームに降りたったのでした。火がついたかのように男の子は泣きわめきました。「じいじのバカ!僕できるのに!」と、それはそれは大変でした。博多駅に着くころには泣き疲れて寝てしまいました。どんな夢を見ているのかな?

 お年寄りの知恵袋は最初からあるのではなく長い年月の経験からの積み重ねの賜物であり、失敗から学ぶ知恵の方が多いのではないでしょうか。私たち大人は誰しも昔はこどもでした。しかし、どのようにして大きくなったのかは覚えていません。こどものやることを見ていると、本当にはらはらすることが多いですね。自分もこういう風に親をはらはらさせて大きくなったんだなと思うと改めて親のありがたみを感じます。

 自分の子育てのころには、「あのころのわが身とかさね子叱れず」と思ったものでした。小さい頃にはずいぶん叱ったりもしましたが、効果がないし、自分もそうだったんだろうなと悟り、叱りたい気持ちをぐっとこらえて、成長を見守るのが親としての修行と思うようにしました。まさに「育児は育自」ということばのとおりです。こどもと共に親も成長しなくちゃ!

 あの男の子を痛い目に会わせたくないじいじの愛情は微笑ましいものであり、   事故がなく良かったと大人はみな思っていたでしょう。しかし大けがするような状況ではなく、もし男の子が成功していたら大きな自信につながっていたでしょう。もし失敗して痛い目にあっても、男の子はきっと次はもっとうまく飛べるように考えたりするでしょう。これが「成長」というものですね。男の子が怒ったとおり「じいじのバカ!」と私も思ったものでした。
NCCぞうさん通信第56号(2011年8月)

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