先日、孫が生まれました!いよいよ私たちは「じぃじとばぁば」になりました。自分たちの結婚、ハネムーンベビーの誕生、4人の子育て・・・今も鮮やかに記憶にあるのに、もう「じぃじとばぁば」だなんて、月日が経つのは速いなと思わずにはいられません・・・
新米パパ・ママ「K&K」が赤ちゃんの夜泣きに苦労してはいないかと気にかけながら、自分達の子育て時代のことを思い返してみました。
確かに初めての赤ちゃんの時には大変だったのをよく覚えています。きっと親にとってはすべてが未知との遭遇ですので、不安や緊張がそのまま子どもにも影響したんでしょうね。母乳があまり出ませんでしたのでおっぱいで泣きやませることもできないし、またパパは一旦眠ると火事が起こっても気がつかないタチでしたので、赤ちゃんの夜泣きと一緒にママも泣くといったこともありました。イライラして、赤ちゃんのお尻を力いっぱい叩いたこともありました。そうこうしているうちに、胸の上に寝かせたり背中におぶったりするととても落ち着くのを発見した時には感激しました!コツが分かってしまえば、後の3人の時には、母乳も良く出たし、大した苦労はありませんでした。
「よく寝る子は育つ」という言葉がありますが、「眠り」はこどもに限らず大人にとっても大切なものです。近年、研究がすすみ、眠りは単なる疲れをとる休養だけではなく、生きていく上に欠くことができない大切な働きをしていることがわかってきました。
眠りと体温、眠りと生体時計、眠りとメラトニン、眠りと成長ホルモン、眠りとステロイドホルモン、眠りと血糖値などのように、眠りは体のさまざまな生理的な活動に深く関わっているのです。当然知的活動や情緒面にも影響があります。
特に私たちの生体時計のリズムを地球時間のリズムに合わせるのに重要な要素の中でも、最も大切なのは「目覚めと朝の光」だそうです。逆に夜間に光を浴びると生体時計に狂いが生じ、地球時間とのズレがますます大きくなって慢性的な時差ボケ状態になるのだそうです。
最近我が家の近くにも24時間営業のスーパーができ、仕事で遅くなったときなどには重宝していますが、深夜にもかかわらず小さい子どもの姿を時々見かけます。
心痛む思いがしますね。子どもの就寝時間に関する全国規模の調査によれば、夜ふかしの子ども達が急速に増えているそうです。また、学童期以後の子ども達の約四割は睡眠不足と感じているのだそうです。諸外国のデーターと比べてみると、日本の子ども達の睡眠時間は明らかに少ないのです。
夜ふかし、寝不足の原因として、勉強(塾通いなど)、テレビ・ビデオ鑑賞、インターネット、携帯、コンビニなどがあげられます。時代が時代だからとおしゃるお偉い方もいるようですが、人間の体、特に子どもの体の生理活動は時代に合わせて変わるわけではないのです。今日のメディア社会のまっただ中で、大人達は目先の商業主義にとらわれてしまい、子ども達はその被害者になっています。眠りの環境が奪われているのです。特に乳幼児期のこどもたちは強制的に親の生活リズムにつき合わされていると言えます。
早起きは三文の得と昔から言われていますが、体調を整えるのは「朝の光」なのです。朝の光を浴びることによって、生体時計が整えられ、昼間の活動性が高まり、脳由来の神経栄養因子セロトニンが活性化され、その結果として感情のコントロールや知的活動にいい影響が期待されるのです。また、昼間に受けた光の量が多ければ多いほど睡眠に効果のあるメラトニンが増え、良い睡眠が得られるだけでなく、メラトニンの抗酸化作用による全身への好影響も期待できるのだそうです。
早起きから始めましょう!
(2004年9月7日)