第6回:「料理の鉄人を目指す?」 | ならざき小児科 福岡市東区の小児科。病児保育も併設。

福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育ておしゃべりコーナー

第6回:「料理の鉄人を目指す?」

 主婦にとって、毎日の食事のメニューは考えるのも作るのも実に大変なんですね。時々、なぜ人間は日に3度も食事をするんだろうとか、お薬のように錠剤を組み合わせて飲めばいいようにできないかな、とか思ったりもします。

 しかし、作る楽しさ、食べてもらえる嬉しさ、(本当かどうかは別として)美味しいと言ってもらえる満足感、いつしか私は「料理は芸術だ」と思うようになりました。同じ材料でも、調味料のさじ加減ひとつで和・洋・中華と変身してくれる。料理は、まさしく視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のすべてを満足させる芸術だとは思いませんか?

 でも、私が新米ママのころ、部屋を汚されるのが嫌だったし、子どもがちょろちょろしていると危なっかしくて家事がはかどらない等々の理由で、お料理や家事はなるべく子どもが寝ている間にまとめてしたりしていました。いま振り返ってみると、「子どもと一緒に作ることを楽しんだ」記憶はありませんね。 

 子どもが3人、4人ともなると、家中を子どもが走り回るし、部屋は散乱しっぱなしだし、とても計算通りにいきません。いらいらオヒスレディ状態です。それでも、職業柄頑張らなきゃと、夕方仕事から帰って、栄養のバランスやら薄味の工夫やら、とにかく忙しく台所に立ちました。

 末っ子が2歳半ころのとある日の出来事でした。夕方台所で忙しくしているとき、足元でぐずぐずしている彼に「何をしているの!」とやさしくあしらったつもりでしたが、急に堰を切ったかのように泣き出しました。どうしたのかな?と抱き寄せてみると、「お母さん、わらって!・・・」としゃくり上げながら言いました。彼の小さな瞳にはしかめ面の私が映っていました! ああそうか!お母さんとの時間、お母さんの笑顔、こころの栄養が足りないのだ! 一生懸命やっているつもりでしたが、最も大切な「ビタミン愛」の与え方に間違いが・・・新米ママから10余年、ああそうなんだ・・・Oh! My GOD!と言った心境です。 小さな彼に感謝!

 それから方針転換!夕方の台所は賑やかになりました。5歳のお姉ちゃんと一緒に彼も小さな手で洗ったり、切ったり、ちぎったり、ちょっと邪魔だけど、これは結構楽しい。得意料理は「キュウリのもみもみ」、お父さんもお兄ちゃん達も美味しいと誉めてくれるので、芸術を知って2歳の鉄人の誕生でした!

 小学校の頃になると、学校から帰ってくるなりフライパン一つで「研究」に打ち込んでいたようです。時々おばあちゃんが試食係りをつとめたり、なかなか上手よと誉めてくれたりします。彼が開発したレシピで、今でも我が家の朝食に登場するものがあります。「納豆ピザ」、「納豆オムレツ」等、なかなか美味しいですよ。

 第2回NCC育児教室でおからクッキーを試食した5歳の男の子が、後日診療所に入ってくるなり「僕作りたいので、おからクッキーの作り方を教えて下さい!」と、大きな声で言ってきたという話を聞いて、嬉しかったですね! ここにも一人鉄人が誕生したようです。

 日本の給食はとても立派に発達しているのですが、「食育」としては未発達と言われています。(「食育」については、いずれテーマとして別に取り上げたいと思っています。)しかし、何と言っても基本はやはり楽しむ事からですので、皆様も是非お子さんと食を楽しんで下さい。

診察・ワクチン接種のご予約はこちらからどうぞ!

みなさまの関心の高い記事

病児保育室ぞうさんの家
診療・健診・ワクチン接種 インターネット予約

ネット問診票はこちら

●診療時間

時間
9:00〜12:00-
13:30〜15:00---
15:00〜18:00---

月間診療スケジュール

受付時間 8:00〜12:00/13:30〜17:00
13:30から15:00の間はワクチン接種・健康診断のみを行っております。

初めてお越しの方へ

●所在地
〒811-0202 福岡市東区和白5-7-16

当院までのアクセス

スタッフ募集
管理栄養士による栄養相談
診療券は大事な情報