離乳について | ならざき小児科 福岡市東区の小児科。病児保育も併設。

福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

ごはんのいろいろ

離乳について

母乳または育児用ミルク等の「乳汁栄養」から幼児食に移行する過程のことをいいます。この間に乳児の摂食機能は、乳汁を吸うことから、食べ物をかみつぶして飲み込むことへと発達していきます。

離乳の目標

食べる楽しさを体験することにより食欲を育み、また規則的な食事のリズムで生活リズム整えるなど、一生を通じての食べることの基本づくりです。

離乳の役割

乳汁では不足するエネルギーや栄養素を補うことと、「飲む食事」から「噛んで食べる食事」への橋渡しです。

離乳の開始とは

なめらかにすりつぶした状態の食べ物を初めて与える時を離乳の開始と言います。時期は5・6ヶ月頃が適当です。発達の目安としては、首の座りがしっかりしている、支えてやると座れる、大人が食べているものに興味を示す、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなるなどがあげられます。
*離乳の開始前に果汁を与えることは、栄養学的な意味はありません。

離乳のすすめ方の基本

・授乳期には、母乳や育児用ミルクを目と目を合わせ優しい声かけと温もりを通してゆったりと飲ませることで、心の安定がもたらされ、食欲が育まれていきます。
・離乳期には、離乳食を通して少しずつ食べ物に親しみながら、噛んで飲み込むことを体験していきます。おいしく、楽しく食べた満足感を家族が共有することで、食べる意欲が育まれていきます。
・離乳後期になると、自分でつかんで食べたいという意欲が芽ばえてきます。「手づかみ食べ」は食べ物を目で確かめて、物をつかんで口まで運び、口に入れて食べるという食行動の発達です。汚すからだめ!と言わないでください。

すすめ方の注意点

・赤ちゃんが嫌がるときには無理強いせずに、楽しく食事ができる環境をつくりましょう。
・赤ちゃんの未熟な腎臓に負担がかからないように、味付けは素材の味を生かし薄味に。
・ハチミツは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは使用しません。
・手、食器、調理器具を衛生的に扱いましょう。
・べービーフードを適切に利用することができます。
・フォローアップミルクは母乳や育児用ミルクの代替品ではありません。
 離乳食が順調に進まず、鉄不足のリスクが高い場合など必要に応じて9ヶ月以降に使います。
・アレルギー疾患の予防や治療を目的として、むやみに特定の食物を除去することは、こどもの成長・発達を損なうことがありますので、必ず医師と相談してください。

離乳食の進め方の目安

                        離乳の開始                    離乳の完了
生後5・6ヶ月頃  7・8ヶ月頃  9~11ヶ月頃  12~18ヶ月頃
 食べ方の目安 ◆子どもの様子を見ながら、1さじずつ始める。
◆母乳やミルクは飲みたいだけ与える。
◆1日2回食で、食事のリズムをつけていく。
◆いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていく。 ◆食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていく。
◆家族と一緒に食卓を囲む楽しい体験を。
◆食事のリズムを大切に、生活のリズムを整える。
◆自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始める。

食事内容の目安 調理形態と量は、あくまで目安であり、こどもの健康状態や成長発達の状況に応じて、食事の内容を調整してください。
調理形態 なめらかにすりつぶした状態 舌でつぶせる固さ 歯ぐきでつぶせる固さ 歯ぐきで噛める
固さ








量  穀類(g) つぶしがゆから始める。

すりつぶした野菜なども試してみる。

慣れてきたら、つぶした豆腐・白身魚などを試してみる。 全がゆ
50~80   全がゆ90~
  軟 飯80   軟 飯90~
  ご 飯80
野菜・果物(g)
       20~30 30~40 40~50
 魚(g)
 又は肉(g)
 又は豆腐(g)
 又は卵(個)
 又は乳製品(g)       10~15
10~15
30~40
卵黄1~全卵1/3
50~70 15
15
45
全卵1/2
80 15~20
15~20
50~55
全卵1/2~2/3
100

成長の目安
◆母子手帳にある「成長曲線」のグラフに、身長や体重を記入して、成長曲線に沿っているかどうかを確認してください。

ベビーフードを利用する場合

 ◆外出や旅行の時、時間の無いとき、不足しがちな鉄分などを補いたいとき、メニューの変化を付けたい時など、用途に合わせて上手に選びましょう。
 ◆子どもの月齢や固さに合ったものを選び、与える前に一口試食して確認しましょう。
 ◆開封後の保存には注意して、食べ残しや作り置きは与えないようにしましょう。
  表示(注意事項)をよく読んで利用しましょう。

5・6・7・8ヶ月頃のすすめ方
5・6ヶ月頃のすすめ方 7・8ヶ月頃のすすめ方
食べ方の
目 安 赤ちゃんの機嫌や体調のよい日に始めましょう。
赤ちゃんの様子を見ながら1さじずつ始めましょう。 1日2回食で、食事のリズムを。またいろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食品の種類を増やしていきましょう。   
この時期の
特 徴 離乳食を飲み込むこと、舌ざわりや味に慣れることが目的です。 今まで食べていたのに急に食べなくなる、5・6ヶ月の柔らかさのものを食べたがる。
食器類に手を伸ばしたりつかんだり、手の動きが活発になる。
上手にゴックンできない時は、焦らずに初期の固さを続けましょう。
栄養摂の
バランス 80%は母乳・育児用ミルクから
20%は離乳食から(2回食の場合) 60%は母乳・育児用ミルクから
40%は離乳食から
すすめ方
離乳食の回数 初めは1日1回、授乳時間のどこか1回にあてはめる。
開始から1ヶ月ぐらいで1日2回にする。 1日2回、きめた時間はできるだけ守りましょう。
食後の
授 乳 欲しがるだけ与えます。 欲しがるだけ与えます。

与え方のポイント
・ 赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けるようにします
・ くぼみの浅い細めのスプーンに離乳食をのせ、下唇に軽く触れるように口に入れます。うまく口に入れられずにだらりと出たら、すくい取って口に入れてやります。
・ 平らなスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちます。
・ 赤ちゃんがゴックンと飲み込むのを確かめてから、一呼吸をおいて次の離乳食を口に運びます。
食品の種類 ・ アレルギーの心配の少ないお粥(米)から始めましょう。・ 慣れてきたら、ジャガイモや野菜、果物、さらに豆腐や白身魚を増やす。
・ 1日2回食に進む頃には、穀類、野菜、果物、タンパク質性食品を組み合わせた食事にしましょう。 ・ 卵黄→全卵
・ 白身魚→赤身魚
・ 脂肪の少ない肉(ささみなど)
・ 食べやすく調理した豆類、野菜、海草
調





ト 固さの目 安   なめらかにすりつぶした状態(ポタージュ状)、慣れてきたら少し固めに。 豆腐ぐらいの固さ。
調理方法(例) 加熱が原則(フルーツ、トマト、ヨーグルト、チーズは例外)。 柔らかく煮た野菜を、半分つぶし半分みじん切りにして混ぜるなど、組み合わせる。食べにくそうなものは、とろみをつけてのどの通りをよくする。
1食分の
味付 味付けはしません。 塩分:塩なら0.1g(ひとつまみ0.5g)、醤油なら小さじ1/6、砂糖:小さじ2/3~5/6(2~2.5g)、油脂類:小さじ1/2~5/8(2~2.5g)    

9ヶ月から18ヶ月頃のすすめ方
9ヶ月から11ヶ月頃のすすめ方 12ヶ月から18ヶ月頃のすすめ方
食べ方の 
目 安  食事のリズムを大切に、1日3回食に進めていきます。家族と一緒に食べる楽しさを体験していきましょう。 1日3回食のリズムを大切に、生活リズムを整えましょう。
自分で食べる楽しみを手づかみ食べから始めましょう。
この時期の
特 徴 自分で食べたがる、好き嫌い、遊び食べ、ムラ食べ、ばっかり食べが多くなる。     口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしたりしながら一口の量を覚える。手づかみ食べが上手になるとともに、食具を使った食べる動きを覚える。前歯が生えそろってきますが、噛む力はまだ強くありません。
栄養摂取の
バランス 40%は母乳・育児用ミルクから
60%は離乳食から  
 (11ヶ月になると70%へ) 20%は母乳・育児用ミルクから
80%は離乳食から



方 離乳食
の回数 1日3回、後半になったら徐々に大人の食事の時間帯に。                      1日3回、足りない分は1,2回の間食で補います。
食後の
授 乳 離乳食の量を増やし、離乳食後に母乳または育児用ミルクを与えます。離乳食とは別に、母乳は欲しがるまま、育児用ミルクは1日2回程度。        離乳の進行及び完了の状況に応じて与えます。

与え方
のポイ
ント ・丸み(くぼみ)のあるスプーンを下唇の上にのせ、上唇が閉じるのを待ちます。
・ 柔らかめのものを前歯でかじりとらせます。 ・手づかみ食べのできる食事にします。
 ご飯はおにぎりに、野菜は大きめに切る。
 食べ物は子ども用のお皿に、汁物はお椀に少量入れるように。
・ 汚れてもいい環境づくりを。
・ 食事は食べさせるものではなく、子ども自身が食べるもの。
・ 子どもの食べるペースを大切にしましょう。
食品の類類

組み合わせ ・青皮魚(アジなど)   ・赤身の肉やレバー   ・緑黄色野菜を忘れずに
*9ヶ月以降は鉄が不足しやすくなります。調理用に使用する牛乳・乳製品の代わりに育児用ミルクを使用するなど、工夫をしましょう。
調





ト 固さの
目安 歯ぐきで押しつぶせる固さ(指でつぶせるバナナくらいが目安) 歯ぐきでかみちぎれる固さ(肉だんごぐらいが目安)。いろいろな食品を体験させる。
調理方
法(例) 初めはすべてを固くしないで、硬めと柔らかめのメニューを組み合わせます。切り方も少しずつ大きめに。 柔らかく煮た野菜を、半分つぶし半分みじん切りにして混ぜるなど、組み合わせる。食べにくそうなものは、とろみをつけてのどの通りをよくする。
1食分

味付け 塩分:塩なら0.16~0.3g(ひとつまみは0.5g)醤油なら小さじ1/3、 
砂糖:小さじ1(3g)、油脂類:小さじ3/4(3g) 塩分:塩なら0.4~0.5g(ひとつまみは0.5)醤油なら小さじ2/3
砂糖:小さじ1と1/3、油脂類小さじ1(4g)
          

離乳の完了とは

形のある食物を噛みつぶすことができるようになり、エネルギーや栄養素の大部分が母乳または育児用ミルク以外の食物からとれるようになった状態を言います。
時期は12ヶ月から18ヶ月が目安です。 「卒乳」という意味ではありません。

この時期の特徴

体の大きさの割にはかなりのエネルギーや栄養素が必要です。好き嫌いや、食べ慣れないものがでてくる時期でもあります。
睡眠・食事・遊びといった日常活動にメリハリが出てくるし、何でも自分でやりたがったり、何でもイヤと言ったり、気持ちを上手に伝えられずにかんしゃくを起こしたりします。
子どものペースに合わせてゆったりと付き合ってやりましょう。

1日の食事量の目安(おやつも含めて)

「食事バランスガイド」を活用して、家族(大人)の食事量から1日の目安を考えましょう。生活習慣病予防のため、野菜、果物、魚をよく食べ、幼児期から薄味に配慮した食習慣を!

母親の1日の食事量の目安 →→→→子どもの1日の食事量の目安

(約2,200Kcalの料理の組み合わせ例)
 ◆主食、副菜、主菜:1~2才は約1/3 3~4才は約1/2
 ◆果物は1/2程度
 ◆主菜として乳製品を使うこともできる。
 ◆牛乳を与えるのは1歳以降が望ましい。
 ◆まだ十分に咀嚼ができないので、繊維質の固い葉物や肉類などは控える。


間食は食事である

 ◆離乳期の子どもの食事の楽しさは、新しい食材との出会いや家族と一緒の食事から経験させましょう。
  大人が楽しく適当に摂取する「菓子類・嗜好飲料」は離乳完了してから与えましょう。
 ◆食事でとりきれないものを間食にプラスして与えましょう。
  おにぎり、ふかし芋、牛乳・乳製品、果物など食事の素材を活用して用意しましょう。
 ◆時間を決めて、1日1~2回
  規則正しい3回の食事に影響しないように間食の時間と量を考えましょう。


最近の離乳食事情

離乳食のいろんな情報が氾濫していて、お母さん方を惑わしている事が多々あります。特に離乳開始の時期がそうです。
1歳までの赤ちゃんの主な栄養源は母乳またはミルクです。離乳食は栄養を補うことよりも、「食べる」という行為の訓練をすることに重要な意味があります。そのためには長い期間をかけた方がゆっくり進めることが出来、赤ちゃんに負担をかけずにすみます。

順調に成長しているのであれば、5~6ヶ月頃からが良いでしょう。アレルギーや低体重児、未熟児など、何かが気になることのある方は栄養士に相談してください。

離乳初期(5〜6ヶ月)

★食物アレルギーが気になる方は主治医、栄養士にご相談下さい。
★「月数・週数」は目安であって、無理強いせずに、焦らずに、ゆっくり始めればいいし、徐々に慣らしていけばいい。
★赤ちゃんの健康状態がよいのを確認して離乳食を開始する。始めたら毎日続ける、一日一日の積み重ねが大切です。
★1日に1品、1さじから、午前中に1回与える。初めての食材は1さじから始め、少しずつ増やし、4〜5日位同じものを続けて与えるように。
★食品の進め方:炭水化物源から始め、2週後に野菜を、3週後にたんぱく源を加えていきます。
・炭水化物:米、いも類、パン、ソーメン、うどんの順に。
・野菜類:繊維の少ない、香りの少ないものから選びます。
・たんぱく源:初めは豆腐、麩、6ヶ月頃から白身魚、しらす干しの順に。
★この時期は「おかゆ」であっても裏ごしをしてドロドロ状態で与えます(ポタージュスープの様な状態です)。慣れてきたら水分の量を少なくして少しかためのドロドロにします。
味はつけずに、素材の味を覚えさせましょう。

<おすすめレシピ>
♣電気釜で作る10倍粥<大人のご飯を炊く時を利用します>
米大さじ1と水150ccを背の高い湯飲みに入れ、釜の中央に置き、普段通りに炊く。ご飯とお粥が同時に出来上がる!(お粥はさらに裏ごしをしてください)
♣オレンジジュースで煮るパン粥
食パンのミミを外し、手で小さくちぎって、ベビーフードの果汁で10分位煮る。(焦げ付きやすいので、弱火にして水を足しても良い)。
♣人参のヨーグルト和え<6ヶ月ころから>
柔らかく茹でた人参を裏ごしして、プレーンヨーグルトをかけるだけ。
(人参は手指大の棒状に切り、茹でて冷凍しておくと便利です。凍ったまま、おろし金ですり下ろすとよい。冷凍は1週間が目安で使い切りましょう)

離乳中期(7~8ヶ月)

離乳食を開始して1~2ヶ月が過ぎた頃ですが、順調に進んでいますか?生活のリズムは整いましたか?

★2回食にしましょう。
食べ具合が順調でなくても、回数が増えれば慣れも進みます。
★栄養のバランスを考えましょう!
・一食に、主食(炭水化物源)と副食(蛋白源、野菜)を組み合わせます。
・卵黄(1/6個程度)→納豆→とりレバー(夏場は痛みやすいのでベビーフードを利用してもよい)→豆類(そら豆、グリンピース)→ささみ→シーチキン(油の少ない物から)→赤身の魚(かつお、まぐろ、あじ、鮭、鮭の缶詰等)の順に蛋白源の種類を増やしましょう。
・酸っぱい物大好きさんになるために、プレーンヨーグルトも与えましょう。
・8ヶ月に入ったら海草類(わかめのくたくた煮)やオリーブ油、ごま等で味の種類を増やしましょう。
★小さなみじん切りのブツブツした感触も経験させてあげましょう。
・進み具合によってみじん切りが大きくなっていきます。噛む練習の始まりです。

離乳後期(9〜11ヶ月)

この頃になると動きも活発になり、お座りからつかまり立ちしたり、また自分で座ったりしてママは大変です。
★3回食にしましょう。
★新しい蛋白源として挽肉が登場しますが、豚肉からが無難です。肉屋さんで脂身の少ない所を挽いてもらえたら一番いい。
★大人のメニューを利用しましょう。
・フライ、てんぷらは衣をはずして。
・カレー、シチュー、野菜の煮物、スープ類などは材料が柔らかくなってから味をつける前に赤ちゃんの分を取り分ける。
・お刺身:2・3切れをレンジで加熱。
・茶碗蒸し:自然のだし汁で作った上品な味に。
・1食に1品の緑黄色野菜を与えてください。
★調味料も使えます。
・薄味に心がけて、味に変化を持たせて与えましょう。
★手づかみ食も楽しいです
・茹で野菜のスティック、パン、いも、ビスケットなど工夫してください。

離乳完了期(1歳3ヶ月~1歳6ヶ月位)

いよいよ離乳完了期です。スムーズに3回食をしっかり食べられるようになりましたか?習慣化できていますか?噛む練習は続いていますか?家族との食卓への仲間入りをさせてください。食事を通してのスキンシップは赤ちゃんにとって、とても大切なことです。

★好き、嫌いを示すようになります。焦らず、無理強いせず、でも諦めず!嫌いでも形を変え味を変え時々出してください。そのうち慣れてくれるでしょう。
★そろそろ卒乳(断乳)を考えます。
・少食な赤ちゃんは卒乳によってよく食べるようになることがあります。甘えや夜泣きが解決することがあります。
・ミルク以外の飲み物でコップやストローの練習をしましょう、自然にほ乳瓶から離すことができるようになります。
★そろそろ躾(しつけ)のこともパパと話し合いましょう。
・パパの役割ママの役割や、許せない事と許せる範囲等々。
・「いただきます」「ごちそうさま」のごあいさつ。
・食事中はきちんとお座りができるように等。
★1日2回の間食(おやつ)を与えます。
・発育のめざましい赤ちゃんの必要栄養量は大人の1/3 程度です。
・3回の食事だけでは不足しがちですので食事の一部分として考えてください。
・温めた牛乳、又はフォローアップミルクを1日 400cc 位おやつに。
★青身の魚が食べられるようになります。お魚大好きさんになりましょう。

<おすすめレシピ>
♣ビシソワーズ<食欲のない赤ちゃんのための消化の良い高カロリーメニュー>
材 料(4〜5人分):
じゃがいも中2個、玉ねぎ中1/2個、バター大さじ2、固形スープ1個、水 300cc 、牛乳 400cc 、生クリーム 100cc 、パセリ適宜

作り方:
①じゃがいも・玉ねぎは皮むきし、薄切りに。
②バター・じゃがいも・玉ねぎ・水・固形スープを鍋に入れ、野菜が柔らかくなるまで煮て、ミキサーにかける。
③鍋に戻し、牛乳を加えて冷やす。大人用は好みで塩こしょうを。
④器に盛り、生クリームをたらし、みじん切りパセリを散らす。
(じゃかいもの代わりにカボチャ、人参でもおいしいよ。又、好みでミキサーにかけなくてもよい)

♣芋茶きん<ビタミン不足を補う健康おやつ>
材 料(5個分):
かぼちゃ 300g 、砂糖 5g 、季節の果物 150g 、レーズン50g

作り方:
①かぼちゃは皮をむき乱れ切りして、ゆでてつぶす。熱いうちに砂糖を加えて練る。
②果物は1cm 角位に切る。レーズンは湯につけて柔らかくする。
③冷めた①と ②を混ぜ合わせ、ラップで茶きんに絞る。     
(かぼちゃの代わりにさつま芋もよい。果物は汁気の少ない物がよい)

赤ちゃんの味覚形成について

赤ちゃんは生まれてからすぐに甘い物は「心地よい(快)」と受け入れますが、酸っぱい物、苦い物、塩辛い物に対しては「不快」を示します。3ヶ月頃からは舌ざわりの感覚も発達してきます。ですからほ乳瓶を嫌がるのもこの頃からです。
味覚は他の感覚に比べて最も早く基礎ができますが、離乳食開始後の「味の経験」によって個々人の味覚の形成が異なっていきます。親の好みに最も影響されやすい感覚でもあります。
赤ちゃんには本質的に好き嫌いはありません。家庭の味が濃いければ、濃い味に慣れてしまい、将来濃い味を好むようになるのです。大人の勝手で赤ちゃんに好き嫌いをつくらないようにしてくださいね。

おやつ(間食)について

★1才過ぎたらおやつを与えます
子どもの必要なエネルギー量は、1~2歳でお母さんの1/3、3~4歳で1/2です。
3回の食事だけでは食べる量が少ないのでおやつで補います。
★量を与えすぎない
おやつは軽い食事と考えます。 1~2才で100~200Kcal(牛乳コップ1杯とビスケット2枚)。3才過ぎたら300Kcal位(おにぎり小2個分と豆腐1/4丁)、(バナナ半分にヨーグルト120gとクッキー2枚位)。
★時間を決めて与えましょう
遊びながらのダラダラ食いは、偏食やムラ食いを助長させ、良い食習慣が身につきません。虫歯も心配です。
次の食事の2時間前までに食べ終わるように。
★栄養のバランスも考えて
食事で不足しがちなカルシウム・ビタミン類の多い食材、牛乳・乳製品・果物・いも類・スティック野菜・空煎りいりこ・パン・ビスケット・クッキー等を2~3種類組み合わせて。
★嗜好品に偏らないで
市販の甘いお菓子やスナック菓子に偏らないようにしましょう。利用するときは小皿に盛って野菜と一緒に出しましょう。(ポテトチップスと生野菜の組み合わせは意外と美味しいよ)
肥満・貧血・高コレステロール血症の子供たちは、甘いお菓子やスナック菓子、インスタント食品に偏った食べ方をしていることが、さまざまな調査で明らかにされています。要注意ですよ。
★おやつの時はたっぷり水分を与えましょう、しかし、甘いジュースや清涼飲料水の飲みすぎは禁物!甘くない飲み物の習慣を!
★食べ残したおかずをおやつ(間食)に変身させるおすすめ技
・ピザ用チーズをのせてレンジで加熱する。
・卵で包んでオムレツに。
・豆腐で和えて白和えに。
・胡麻和え、きな粉和え等。

<おすすめレシピ>
♣きな粉ゼリー(5個分)
材 料:
牛乳250cc、粉ゼラチン10g、砂糖25g、きな粉大さじ2
黒砂糖(粉)25g、水少々

作り方:
①粉ゼラチンを大さじ3の水で湿らせておく。
②牛乳を温め、ゼラチンと砂糖を入れよくかき混ぜながらきな粉を加えて、あら熱をとり、器に流し入れ冷やし固める。
③黒砂糖を水で溶かし黒蜜を作り、②にかける。

妊婦さんへのアドバイス

「細胞の1つ1つが元気な赤ちゃんが産まれますようにと、食事には気をつけました」と二児の母である工藤静香さんが言ったそうです。感動的な一言ですね。
口に入れる1つ1つの食べ物が胎児の成長に影響を与えるので、やがて生まれてくる赤ちゃんに思いを寄せ、話しかけながら楽しく料理をし、食べて欲しいですね!
アルコールは妊娠初期だけではなく、妊娠後期にめざましく発達する胎児の脳にも悪影響があると解ってきたので、アルコールは控えていただきたい。
妊娠中毒症の予防と治療にも食生活が大変重要です。塩辛い物、加工食品の摂りすぎ、偏った食事、野菜不足には要注意です。海草やきのこ類は健康に役立つミネラル・食物繊維を多く含んでいるので、心がけて食べましょう(カリウム制限の方は栄養士に相談してください)。

体重が増えすぎないためには、何をどれだけ食べたら良いのかを考えましょう!必要量から見て、例えばタンパク質類は納豆1包分、ご飯は茶碗軽く半膳分増やせばいいといったように、決して2人前ではないのよ!

<春野菜のおすすめレシピ>分量は一人分の目安
♣春野菜のスープ
材 料:
①肉団子(豚ミンチ30g、白ネギ・生姜みじん切り少々、つなぎに卵・片栗粉少々、味付けに塩・醤油・酒・洋こしょう・ごま油少々)
②春野菜(キャベツ40g、茹で筍20g、そら豆30g、ミニトマト3個)
③水200cc、中華スープの素、塩こしょう適宜

作り方:
スープを沸かし、よく混ぜ合わせた①をスプーンですくって入れ、アクをすくいながら中火で炊く、薄切りした筍を入れ、一煮立ちしたら、キャベツ、そら豆、ミニトマトを加えて塩こしょうで味を整える。

♣菜の花のお浸し
材 料:
菜の花60g、昆布ちりめん5g、醤油少々

作り方:
菜の花は熱湯でさっと色よく茹でて、2cm長さに切って、醤油を加えて軽くしぼっておきます。市販の昆布ちりめんで和える。

♣根菜類のシーチキン煮
材 料:
新ごぼう40g、大根50g、人参15g、シーチキン30g、冷凍枝豆15g、薄口醤油少々、水適量

作り方:
野菜は小さめの乱れきりにする。鍋に野菜とひたひたの水、シーチキンを入れて中火で約20分煮る。薄口醤油で味を整え、枝豆をさやから出して、散らす。

授乳期の栄養のポイント

出産して間もなくオッパイをのみに赤ちゃんがやって来ます、感動の一瞬ですね!お母さんが食べたものは母乳になり、そのまま赤ちゃんが食べることになりますので、さあ!おいしいオッパイを出しましょうね!
これから暑くなります。甘い飲み物や冷たい物を摂りすぎると益々食欲がなくなり、栄養のバランスが悪くなります。特に鉄分、タンパク質、カルシウム、ビタミンB1、B2、Cなどの不足に気をつけましょう!
特に母乳に必要な「水分」は十分に補わなければなりません。牛乳(一日に400ccぐらい)、お茶は勿論、果物や野菜たっぷりの汁物などのような栄養と水分の多い料理がいいのでございます。母乳がたくさん出る料理の例として、ホワイトシチュー、さつま汁、のっぺい汁、けんちん汁、納豆汁、芋類のスープ、ミネストローネ、魚のムニエル、野菜と肉類の煮物、マリネー、チーズオムレツなどがあります。

<おすすめレシピ>分量は一人分の目安 ♣かぼちゃのスープ 材 料: かぼちゃ30g、玉ねぎ15g、バター1g、A(水100cc、コンソメの素1/4個)、牛乳50cc、こしょう・パセリ少々 作り方: バターでかぼちゃと玉ねぎを炒め、Aを加えて煮る。柔らかく煮えたら牛乳を加え、こしょうで味を整え、パセリを散らす。 ♣鉄分たっぷりシュウマイ 材 料: 合い挽きミンチ30g、鶏レバー15g、玉ねぎ25g、枝豆6粒、サラダ油5g、シュウマイの皮3枚、A(卵・パセリ・ナツメッグ・塩こしょう少々)、 B(ケチャップ・ウスターソース混ぜ合わせた物少々) 作り方: ①鶏レバーは洗って、茹でてみじん切りにする(茹でるときに玉ねぎの皮やパセリの芯を入れるとくさみが取れる)。 ②玉ねぎはみじん切りにして炒める。 ③合い挽きミンチに①、②、Aを加えてよく捏ねる。 ④三等分し、丸めてまな板に置き、シュウマイの皮をかぶせるように乗せて、5本指でつかみ、まな板の上でクルクルと回しながら形を整える。上下をひっくり返して枝豆を飾る。 ⑤10~15分蒸す。Bをかけていただく。 ♣キャロットゼリー(分量は6個分) 材 料: 人参120g、粉寒天4g、レモン汁20cc、オレンジジュース50cc、砂糖50g、水200cc 作り方: ①人参は皮をむき小さめに切って茹でる。オレンジジュースと一緒にミキサーにかける。 ②寒天を水で溶かし、1~2分沸騰させ、砂糖を加える。 ③レモン汁と①と②を混ぜ合わせて容器に入れて冷やし固める。 ④カスタードソースをかけるとなお美味しい。 ♣カスタードソース 材 料: 卵黄1個、砂糖2、コンスターチ大さじ1、牛乳200cc、バニラエッセンス少々 作り方: 材料を鍋に入れ、よく混ぜてから弱火にかけ、とろみが出てきたら火を止め、バニラエッセンスで香りをつける。

育児に奮戦中のお母様へ

赤ちゃんの泣き声で、食なんて!そんなところじゃなかったわよ~とか、作るのが面倒でつい手軽な甘い物・インスタント物・スナック菓子等でお腹を満たしていませんか?
赤ちゃんにとって一番困ったことは、世話してくれるお母さんが元気でないことですので、毎食きちんと食べて、元気も母乳も出してくださいね!
赤ちゃんがお座りが出来るようになったら、一緒に食卓を囲みませんか?テレビを消して、おしゃべりをしながら、時間をかけて食事を楽しみましょう!

<大人も赤ちゃんも食べられる、おすすめレシピ>

♣ほうれん草入り蒸しパン(離乳中期)
材 料(10個分):
ホットケーキミックス220g、ほうれん草20g、牛乳200cc、砂糖12g、ピザ用チーズ40g

作り方:
①ほうれん草は茹でて、水気を絞ってみじん切りし、牛乳と一緒にミキサーにかける。
②ホットケーキミックスに砂糖、若草色の①を加え、さっくり混ぜる。
③紙カップに②を流し入れ、ラップをかけずに、電子レンジで(500W12分)加熱する。朝食におやつにどうぞ!

♣納豆とうふ(離乳中期)
材 料(一人分):
絹豆腐1/4丁、ひきわり納豆30g、大根おろし、ネギ等

作り方:
絹豆腐の上にひきわり納豆をのせるだけ。大人はお好みで大根おろし、ネギ、芥子などでトッピングしてください。

♣和風ミートローフ(離乳後期)
材 料(4人分):
鶏挽肉200g、絹さや4枚、椎茸2枚、人参1/4本、長ネギ1/6本、片栗粉大さじ2、パン粉1/2カップ、茹でブロッコリー適宜

作り方:
①ブロッコリー以外の野菜をみじん切りにし、挽肉、片栗粉、パン粉を加え、粘りが出るまでよく練る。
②ラップに包んで筒状に形をつくり、電子レンジで(500W3分)加熱する。
③ラップを外し、皿にのせ、さらに1分加熱し、2cm幅に切る。
④ブロッコリーを添えて、お好みでケチャップやソースでどうぞ。

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月間診療スケジュール

受付時間 8:00〜12:00/13:30〜17:00
13:30から15:00の間はワクチン接種・健康診断のみを行っております。

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●所在地
〒811-0202 福岡市東区和白5-7-16

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