福岡市東区和白 医療法人育慈会 ならざき小児科

子育てのための医療

クマさんの、電子カルテの話

 皆さんご存知のように、当院のカルテは電子カルテです。それも、世界でただひとつのクマさん手作りの電子カルテです。見かけは素人っぽいですが、機械的なイメージを避けるため優しい色使いにして、こどもたちが見て楽しめるキャラクターをカルテの一部に配置したりしています。機能的には、その子の周囲でどんな感染症がはやっているかがカルテの一部に表示されたり、成長ぶりを標準と比較したり、特定の検査データを瞬時に並べて表示したり、薬の処方量やワクチン接種量を自動計算したりできて、いわば小児科らしい機能をたくさん備えているのです。レイアウトも好きなように追加できるので、よく使う紹介状、検査データ記録、診断書、証明書、説明用パンフレットなども、診療記録を入力している間に自動的にでき上がるようにしています。また、説明用スライドを瞬時に呼び出したりもできます。

 でも強調しておきたいのは、NCCの電子カルテは診療する自分のためだけではなく患者さんのためでもあるということです。「カルテ開示」という言葉を耳にした方も多いのではないかと思いますが、医療機関は求められた時にはその患者さんのカルテを閲覧やコピーといった方法で開示する義務があるのです。でも、従来のカルテは医師がメモ的に英語やドイツ語混じりの単語を羅列しているものがほとんど、しかも乱筆で書いた本人が何と書いているのかわからないと言った笑い話も日常茶飯事です。そのようなカルテを開示されても、翻訳や説明をしてもらわないと、患者さんには何が書いてあるのかさっぱりわからないでしょう。

 当院の電子カルテは全部日本語表示です。症状の経過を記録した部分(病歴)はできるだけ文章にして入力しています。診察後の評価や検査・治療方針の部分にも日本語で入力しています。メモ的にならないように努めています。これは、すべて患者さんや保護者に読めるように配慮しているからです。つまり、求められた時に開示するのではなく、診療中から患者さんにもわかるカルテを開示したいのです。クマさんは、カルテというものは患者さんや保護者と共有すべき医療情報の記録だと考えています。当院での診療に慣れたお母さん方は、よく電子カルテを見ています。僕が入力した病歴を見て「そこはちょっと違いますよ。頭が痛くなったのは7日からですよ」、「この前の溶連菌感染症は去年の5月なんですね」、「この子の幼稚園では手足口病がはやっているんですね」、「3種混合ワクチンの追加接種はもうそろそろですね」といった会話を交わせるのも、日本語ベースの電子カルテならではのことですね。

 電子カルテに批判的な人たちは「モニター画面ばかりみて患者さんの顔を見ない」とよく言います。しかしクマさんは、医療情報を共有して正確に残すために、医師と患者・保護者が一緒にモニター画面を見ることは一歩進んだ関係だと思います。もちろん、診察の時にいやというほどこどもと見つめ合って、微笑んで、冗談言って、たっぷりヒューマンコンタクトをとるのは小児科医ですから当たり前ですが・・・

(2007年4月1日)

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